生徒達から学園祭の関心が薄れていく。
そんな中、ももちゃんは何とかみんなの関心を引く為にと
学園祭を取り戻せ！外部資本の横暴
盛り上がる反対運動
という記事を書くが・・・
『嘘は書けねぇっすよ・・・嘘は・・・』
と公開出来ずに落ち込んでいた。
学園祭復活署名決裁日まで あと１４２時間
だが・・・まなびちゃん達の署名運動は、なかなか上手くいかない。
明日になれば、きっといいアイデアが出る・・・
明日になれば・・・
覚悟は決めて取り組んでいた事だったが、打開策も見つからないまま・・・。
１日目・・・２日目・・・３日目と時間だけが過ぎていく・・・
焦りと苛立ち。
そして、少しずつ離れていく４人の心―――
『なぁ、思うんだけどさ。これってそもそも無理ないかぁ？
いっそうちらも学園祭の事は綺麗さっぱり忘れて・・・』
その言葉に必死になるまなびちゃん。
『ダメだよぉ！
いい？学園祭を諦めるって事は
ここが私達の学園だって事を放棄するのと同じだよ！！
諦めちゃダメだ・・・絶対に！！』
まなびちゃんの叫び。
でも、このセリフはむっちーに言っているだけではなく、
まなび自身に言っているようにも感じた。
自分自身に、
諦めてはダメだと！
それでも、時間が経つにつれて諦めの心が大きくなっていく。
とうとう現実を見ているのが辛くなった、むっちーと芽生ちゃんは来なくなってしまった。
少しずつ勢いを失くしていく生徒会。
いつも楽しかった生徒会室も、今では・・・夢のよう。
『学園祭・・・終っちゃったのかな・・・』
と、生徒会室でひとり堪えきれずに泣いてしまうみかん。
そして・・・元気に振舞ってはいるが、まなびちゃんの表情からも
元気がなくなっていくのが感じられた。
切ない・・・つД`)･ﾟﾟ･。ｳﾜｧｧｧﾝ!!
そんなまなびちゃん達を、遠くから見守るももちゃんの姿があった。
ももちゃんは中間の存在だと思う。
目線は視聴者と一緒なんだけど、
その場に一緒にいるから、何かしてあげる事も出来る。
そんな、ももちゃんの出来る事・・・
自分が見て感じてきたものを、みんなにも見てもらいたい。
そして、離れてしまった４人の心を取り戻したい。
そう思っていたんじゃないだろうか？
ある日―――
休み時間に聖桜学園の新校歌が流された。
何も出来ずに見ている事しか出来なかったまなびちゃん達。
そして！
そんなまなびちゃん達の目の前で、それは起こった。
電波妨害！そして、海賊放送！！
ってももちゃん！？判り易すぎｗｗｗ（爆笑）
ももちゃんは放送室を乗っ取り、まなびちゃん達生徒会の映像と
聖桜学園の校歌を流したの。
鮮やかに甦る芽生ちゃんの珍プレーｗじゃなくてヾ(・ω・ｏ) ｫｨｫｨ
一緒に創り上げてきたもの。
言葉よりも、映像から伝わるモノ―――
そこに詰まっていたのは、
楽しさや嬉しさや温かさだった。
だけど・・・
放送は先生達によって中断させられてしまった。
そして、放送中断直前の
『好きな言葉は、とも だ・・・と も だ ち・・・友達です！』
というみかんの言葉と笑顔に心打たれた！
映像と音声が途切れ途切れなのが、また胸を締め付けるようだった。
それは、普通の日常でもあったんだけど
見ていてなんか・・・ジ～ンと来るものがあった・・・つД`)･ﾟﾟ･。ｳﾜｧｧｧﾝ!!
『やだよ・・・このまま・・・ぁ・・・
このまま何も出来ないまま・・・っ・・・
みんなと離れ離れで終っちゃうなんてっ
やだよぉ・・・！！！！』
みかんの目から溢れる涙を見ていると
こっちまで悲しくなっちゃうよ・・・つД`)･ﾟﾟ･。ｳﾜｧｧｧﾝ!!
そして、教室にいたむっちーと芽生ちゃんは！！！！
『ここにいていいのかな？私達・・・ここにいていいのかな！！』
『だな！』
と、立ち止まっていた気持ちが加速する！
躓いても繋いだ手と手から溢れる笑顔。
気持ちを声の限り叫ぶむっちー！！
『まなび―――――――！！！！』
きっと叫ばずにはいられなかったんだろう。
言いたい事が上手く言葉に出来ない・・・
伝えたい気持ちがあるのに・・・
どこか申し訳なさそうに眼を逸らす。
『なぁ・・・うちら・・・』
一度は離れてしまったけれど・・・それでも―――
ここに来てくれただけで、気持ちは通じているから―――
だから―――
『やろう！学園祭やろう！！
私、みんなと一緒に、大切なみんなと何かしたいよ。
だから学園祭やろう！
今、この時に私達にしか出来ない事をやろうよ！』
この言葉から、笑顔から、離れ離れになった心が、
今またひとつになった！
これもみんなももちゃんのおかげだと思う。
大切な事に気付かせてくれた。
ももちゃんは、今まで傍にいて・・・レンズを通してずっと見てきたんだ。
まなびちゃん達を！
きっと・・・みんなの頑張る姿を一番近くで見ていたんだろうと思う。
みんなの心の繋がりを感じていたんだと思う。
今回の事は、ももちゃんにしか出来ない事だよね！！
ももちゃん、ありがとう！！ももちゃんがいてくれて、本当に良かった！！！！
再び始まる署名運動。
『あの・・・署名、いいかな？』
みんなの知らない所で頑張ってきたまなび達の姿を見て、
何かを感じ取ってくれた生徒達もいてくれて嬉しかった。
与えられるだけでなく、自ら作り出す喜び。
それを見た事で、何かを感じてくれたんじゃないだろうか？
私はすでに社会人なので、過去を振り返ると
学校行事は無関心でした・・・m(o･ω･o)mｺﾞﾒﾝﾖ
それでも、頑張るまなびちゃん達の姿を見る事で
いてもたってもいられない気持ちにさせられる。
ほんのちょっとした事でも、少しでも共感するところがあれば・・・
人の心を動かす事は出来ると思う。
それと、積み重ねてきたもの・・・一緒にいた時間は決して無駄にはならない。
結果が全てではないと思うよ。
きっとね、一緒にやってきた事に意味があるのだと思います。
次回、がくえんゆーとぴあ まなびストレート！第１０話
【集う仲間たち】
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